菅新総裁誕生 入閣待機組の処遇は
自民党総裁に菅氏が就任しました。
7年もの間、官房長官として首相を支えてきた中で、
菅氏にとっては最高の結果となったわけです。
次の関心事は人事と総選挙の時期です。
人事について、いつも話題になるのが、
衆院選当選5,6回(参議院は当選3回)の入閣待機組の処遇です。
首相にとって、待機組の入閣はリスクが大きいだけでメリットは少ないでしょう。
一番のデメリットはスキャンダルが明るみになることです。
また、答弁が下手だったり、官僚を管理する能力が乏しかったりすると、
メディアが一斉に取り上げ、支持率が低下し、国会運営にも支障がでます。
しかし、党内の安定的な運営には待機組を入閣させることは重要です。
まず、若手の自民党員の党への忠誠が維持できます。
自民党についていけばいつかは先輩議員のように大臣になれると考えるからです。
また、派閥の親分にとっても、自派の待機組を入閣させることで、
派閥の影響力を誇示することができ、
親分への忠誠を維持させることができます。
結局は、世論と党内力学のバランスを考慮した組閣が行われるわけです。